- 文学者や画家など、古くから芸術家たちが集まっていた赤坂けやき通りエリア。1980年代のはじめ頃からは、通り沿いにギャラリーや個性的なショップがオープン。賃貸マンション「クラスけやき通り」から歩いて15分の大濠公園の中に福岡市美術館があることも手伝って、他の街にはない知的で文化的な空気を生み出してきました。
その気風を受け継ぎ、さらに盛り上げている店のひとつが〔ブックスキューブリック〕。全国でも注目を集めている本をテーマにしたイベント『ブックオカ』の主宰者でもあります。これまで国内外の様々な町で暮らしてきたというオーナー・大井実さんは「けやき通りは緑が心地いい福岡でも有数の散歩道。都会でありながら身の丈にあった生活も楽しめる。そのバランスがいい」と話します。
またオーナーのカラーが表現された個人経営の店が多い点もけやき通りの文化度を高めている理由だと、大井さんは考えます。「大きな規模ではないけれどひとつとして同じような店はありません。個性ある店が個性ある人々を呼び寄せて、店同士も客同士もゆるく長くつながっている。その自由さが通り全体をおもしろくしているのでしょう。転勤や単身赴任で引っ越してきた人も、探してみればフィーリングがぴったりな自分の“居場所"と思える店が見つかるはずですよ」。
「けやき通りはバランスのいい通り」と語る
オーナーの大井さん。
けやき並木の緑とも調和するシックな外観。
ブックスキューブリック
住所／福岡市中央区赤坂2-1-12ネオグランデ赤坂1階
電話／092-711-1180 http://www.bookskubrick.jp
現地より徒歩約1分（約50ｍ）
忙しい社会人が短時間で刺激的な本と出会えるように本を厳選した、
セレクトショップスタイルの本屋です。
今年３回目を迎える本をテーマにしたイベント『ブックオカ』は11月１日～31日の開催。
福岡市美術館
住所／福岡市中央区大濠公園1-6
電話／092-714-6051 http://www.fukuoka-art-museum.jp
現地より徒歩約15分（約1,200m）
大濠公園の自然に包まれた美術館。国内外の近現代美術と古美術の所蔵品は
美術史の中でも重要とされるものが多数揃っています。
中でもダリやミロなどの大作は必見。緑の中に置かれた彫刻やオブジェも印象的です。
